ここのところ語学書に引っ張られてあまり読めてない…
■第三帝国の興亡(W.L.シャイラー)
分厚いハードカバーで全5巻。只今3巻でポーランド侵攻直前。
水木しげるの「劇画ヒットラー」のネタ元かも。
極めて定説な内容だが、まぁとにかくナチスが無茶苦茶だったのはよく分かる。
経済復興とかいうけれど、戦争しなければいつか破綻するような景気刺激策だったしなぁ。
■アラビア科学の歴史(D.ジャカール)
創元社の「知の再発見」双書。
西欧では暗黒の中世だったはずの時期に、中東では科学は大発展した。
ただ、数学にせよ医学にせよテクノロジーにせよ皆オリジナルはギリシアやインド・中国で、
「発明」があまりないのが気になる。
■法廷ライブ(産経新聞社)
「秋田連続児童殺人事件」「セレブ妻 夫バラバラ殺人事件」の2冊。分厚いが臨場感があってすぐ読める。
何か両方とも被告が女性なのは物足りない。
むかし連れ子と義父母をぶち殺して死刑確定した鬼畜男が隣のマンションにいたことがあるが、
そういうのも見てみたい。
しかし読めば読むほど俺は裁判員には向かない。「推定有罪」とかやってしまいそうだ。
■元死刑執行官だけが知る監獄の叫び(藤田公彦)
ちょっと前まで明るいデザインで「刑務官募集!」というポスターがあったけど、御免被る。
何かこんな奴ら=囚人の飼育費に血税が流れ込んでいるかと思うと気が滅入ってきた。
もう殺人の再犯なんか有罪=死刑にすりゃあいいのに。
<ここで豆知識:死刑廃止したフランスでは逮捕前の射殺件数が日本の40倍以上です>
■遺品整理屋は見た!(吉田太一)
何か変な本ばかり読んでいるなぁ。
でも、この手の話に親しんでいると(親しむな)、あまりショッキングではない。
死んでも全く関わろうとしない子供と、子供思いだった(と思われる)故人との関係を不思議に思う話があったが、
これは故人が変な活動に関わっていたのではないかと。
■洗脳の楽園・ヤマギシ会という悲劇(米本和広)
で、「変な活動」の一例。
親元にいた頃、よくここの販売車が変な調子でがなりたてていた。
実の親が洗脳されて狂っているというのに、自力で社会に脱出した子供達は本当の強者。
最近会は萎み気味だというから、世の中にはちょっと期待したい。
■謎とき・坊ちゃん(石原豪人)
伝説の挿絵画家唯一の著書(死後発表)。
誰でも知っているあの名作がえらいことになっておる。
ダメだ、もう漱石はまともに読めない。
■中世の非人と遊女(網野善彦)
この手の研究は文献資料に殆ど頼り切りにならざるを得ないので、研究者により解釈が分かれるのは仕方ないが、
職人・芸人への畏怖→畏怖が(違和感を経て)蔑視に転換→賤民と職人が分化
という説は説得力がある。
実態はともあれ農本主義を建前にした徳川時代は職人・芸人にとって過酷なサバイバル時代だった訳だ。
■ハディース(牧野信也訳)
クルアーンが神の言葉ならばハディーズはその使徒たちの言葉。
イスラームの生活規範の原点はこちらにある方が多いらしい。
とにかくおっかないクルアーンに比べると、なんだか雰囲気がほのぼのしているような気がしないでもない。
当人達は大真面目なんだろうが、異教徒が見ると吹き出してしまうような問答もある。
■不安の種、不安の種+(中山昌亮)
「百物語」のマンガ版。全7冊。
ビジネス劇画からデビューしたベテランだけあって絵が上手いから、怖い。
因果応報な話はなく、殆どが混沌系。
■黒鷺死体宅配便10(大塚英志+山崎峰水)
ほのぼの死体漫画。
とりあえず死体への耐性をつけたい人の入門書としてはいいかも。
(とはいえ死体専門サイトは相変わらず勘弁して欲しい俺)
仲間のプロフィール紹介が一通り終わったので、これから核心に切り込んでいくのか?
■ナポレオン 獅子の時代10(長谷川哲也)
キャラクター設定(全員変人)と剛胆なフィクション挿入で、凄まじいテンションを保っている
連載中漫画の最高傑作(個人的評価)。誰か映画化してくれ。
巻を重ねるごとに絵柄が「原哲夫の元アシスタント」から離れていってくれているのは嬉しいものの、
主要登場人物がどんどん人間離れしてきている。タレイラン最高。
■センゴク天正記1~3(宮下英樹)
前作「センゴク」連載開始の頃は「下手糞」と思っていたのだけれど、いつの間にか化けていた。
で、前作を読み返してみたら当初から結構面白かったので反省。
歴史物をやってみるときは、通説を拡大する(例:謀反人明智光秀)かひっくり返す(愚将武田勝頼)かすると
かなりの確率で面白くなるものだ。
■ピースメーカー(皆川亮二)
「スプリガン」「ARMS」「D_LIVE」の作者なので相変わらず描写が異常に細かい。
主人公がのんびり屋さんなのも結構共通している。
が、仮想世界の話をここまできっちり描けるのはベテランならではなのだろう。
■さよなら絶望先生15(久米田康治)
相変わらずのノリなので安心して笑えるが、よく考えたらこの作者、
下ネタだけで30巻、妄想ネタだけで20巻とか平気で長期連載をこなすのだから只の精神構造ではない。
望先生の絶望に、毎回可符香ちゃんが爽やかに反論する(膨大な例証付き)というネタは真似できない。
後書きの「紙ブログ」も絶望ネタに統一しているようにみえて何かが抜けた明るさがある。
■地球温暖化論への挑戦(薬師院仁志)
環境問題が「問題」から「論議」に変わりつつあるような今日この頃であるが、
一足早く「問題」の問題を指摘していた本。
著者はもう、何も語りたくなくなっているようだが武田邦彦センセーが急速に怪しくなっている今こそ色々と
語って欲しいのだが。
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